第5回「市民の、市民による、市民のためのエネルギー講座」

「スウェーデン社会とエネルギー事情」

7月12日、千葉大学の工学部一般教室で、第5回「市民の、市民による、

市民のためのエネルギー講座」が開催されました。

 

今回は、(社)スウェーデン社会研究所所長の須永昌博さんをお招きし、「スウェーデン社会とエネルギー事情~原子力の将来~」と題して講演頂きました。

今回の講演の3分の1は、スウェーデン人、スウェーデン社会を形成する前提となる価値観について話されました。印象的だったものが、「母なる自然」「子供は社会全体で育むもの」といった、今の日本では、あまり聞くことがなくなったものでした。

また、須永さんの「日本は民主国家とはとても言えない」という言葉に象徴されている通り、スウェーデンの民主主義社会の熟度は高く、通常の選挙の投票率は、85%~90%が普通であり、政治家になる人は、国民からそれだけ多くの負託を受けた責任の元で活動をしているとのこと、また、政治が準拠する方針は、国連の方針、EUの方針にそっておこわなれているとのことで、いずれも、我が国の現状とは、まったく違う印象を受けました。

 

原発においては、2085年までのゼロの方針。現在、10基の原発が稼働しているが、数的な増強はしない方針で、基本的には原発稼働を前提として電力供給体制となっているとのことでしたが、日本とまったく違うのは、原発事故の恐怖を、全国民で共有しているということでした。それを顕著に表している事例が、3.11の一か月前に行われた、原発事故発生を想定した、全国民を対象とした避難訓練ではないでしょうか。この話は、懇親会の際に出た話ではありますが、原発を扱う場合の覚悟の違いを改めて確認でき、感動しました。

 

そして、講演、最後のSKB(核燃料管理会社)

担当者の言葉にグッときました。

 

「私達もわからないことだらけです。

   だから、正直であることが基本です。」

「決定するのは、政治家ではありません。

   SKBでもありません。PeoPleです。」

第5回講演要旨.docx
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