第9回「市民の、市民による、市民のためのエネルギー講座」

「ドイツの景気拡大とエネルギーシステムの転換」          「自然エネルギーを普及させよう!」終了致しました!

9月6日、千葉大学の工学部一般教室で、第9回「市民の、市民による、市民のためのエネルギー講座」が開催されました。

 

今回は、富士通総研経済研究所の上席主任研究員 梶山惠司さんと、㈱光と風の研究所 社長の堀内道夫さんの2名をお招きし、講義①は、梶山さんから「ドイツの景気拡大とエネルギーシステムの転換」を、講義②は、堀内道夫さんから「自然エネルギーを普及させよう!」と題して講演頂きました。

 

講義①では、ドイツの現状、ドイツと日本の比較をはじめ、日本の課題、バイオマス発電の課題、再エネ地域利用の提案事例などの話を伺いました。

日本では、ドイツの再生可能エネルギーは問題山積で、ビジネスモデル的に破綻しているといった風評になっているが、現実はまったく逆で、再生可能エネルギーの導入で、Co2を減らしながら、GDPは右肩あがりになっている。また、第一次産業従事者が、再エネビジネスに参入することで、所得も増え、より豊かな暮らしを手にいれているとのことでした。

 

ドイツの再エネ発電施設の所有形態は2/3が個人、小規模事業主に対し、日本はその逆で、このままでは地域にお金が還元されない状況になるとの指摘がありました。

また以前行った講師数名から指摘がありました、熱利用の重要性もご指摘され、特にバイオマス関連については、副産物利用こそがバイオマスの基本のはずなのに、デザイナーチップと言われる残材でないチップを使用し、なおかつ乾燥するために電気を使い、熱利用をまったく行っていない事例が、好事例として取り上げられているとの指摘がありました。

 

日本はドイツに非常に遅れをとっている現状ですが、ドイツに追いつくためには、まず「導入システ厶」づくりが非常に重要とのご指摘がありました。また導入を多くの人に拡大していくには、「環境のため」とか、「世界のため」といった精神論的に振るのではなく、ベネフィット、たとえば「ビジネスとしての魅力」、「豊かな暮らしが実現できますよ」といった方向で、展開していくことが重要ではないかとお話がありました。

 

講義②では、堀内さんが、自然エネルギーに関して、これまで取組んでこられた事例を元に、自然エネルギーへの想いを語って頂きました。

堀内さんは、太陽光発電補助金 第一号で、1994年にその申請受けたとのいうご経歴の持ち主で、ソーラー自転車、ソーラー自転車、神奈川の城ヶ島エコアイランド構想などを実際に取組んでこられたとのことで、その時代の理不尽な法律や制度と戦いながら、当時の法律や制度を変えるための一石をあちこちに投じてこられたとのことでした。

 

堀内さんが、自然エネルギーと合わせ、今後期待されているものとして、「水素」を挙げられ、千代田化工が10年かけて開発した「水素を運搬できる加工技術」は日本独自の技術であり、水素社会の実現に大いに寄与するのではないかとご指摘でした。

 

堀内さんが講義の最後に話された「これからのライフスタイル」提案です。

 

① エ食足りて礼節を知る(エネ・資源争奪戦が少なくなる)

② 利息のみで元本(化石エネルギー)は使わない

③ 太陽をめぐる戦争はない(太陽からの請求書は来ない)

  (偏在の化石燃料から遍在の太陽へ)戦争の種を少なくする。

④ 地域連携はグリーンエネルギーから

  絆が大切(東京は地方の風力発電を買う)

⑤ 創・省・蓄エネで世界に貢献(尊敬される日本になる)

⑥ 幸せとは何かをもっと考えよう(物質文明 → 足るを知る)

■日独経済・エネルギー関連データ(追加データ)

2014May日独マクロデータ(参考).pdf
PDFファイル 2.1 MB
第9回梶山講演要旨.docx
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